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AIに相談する前に、メモの位置関係も残す

手書きとスケッチの研究から、考えを平らにしすぎないAI相談を考える

この記事の勘どころ

AIに渡すメモは、内容だけでなく、近い、遠い、まだ迷っているといった位置関係も残すと、自分の考えを見直す手がかりになります。

よくあるつまずき

AIに相談する前、いったん丁寧な文章に整えようとして、かえって考えが薄くなることがあります。

紙のメモでは、近い言葉を横に置いたり、まだ迷っている案を少し離したり、矢印だけ引いたりします。ところがチャット欄へ貼る段階で、それらが全部ただの箇条書きになります。

すると、AIはきれいに答えてくれます。ただ、その答えは自分が何を近いと感じ、どこで迷っていたかを拾えていないことがあります。

日常で生かせる点

Thinkinkの研究は、手書きの文字やスケッチをLLMへの入力にし、AIの返答も同じ2Dキャンバス上に置く試作を扱っています。

論文が示しているのは、日常のメモ術そのものの効果ではありません。12人、6人、10人という小さな利用研究を通じて、発想中の人が位置関係や手書きの流れを使ってAIとやり取りする設計を探った、という範囲です。

ここから借りたい見方は、AIへの相談文をきれいにする前に、自分の頭の中で近くに置いていたものを消さないことです。文章の完成度より、どの材料をどこに置いたかが助けになる場面があります。

手軽にできる第一アクション

今日AIに相談するテーマを一つ選んだら、いきなりチャット欄に書かず、紙かメモアプリに小さな地図を作ります。

中央に問いを置きます。左に分かっている事実、右に仮説、下にまだ迷っていることを一つずつ書きます。三分で十分です。

AIへ渡すときは、写真またはテキストを使います。テキストにするなら、「左は事実、右は案、下は未確定」と添えます。返答では、どの位置の情報を使ったかも一緒に返してもらいます。

続けるときの見方

返ってきた答えを見るときは、正しさだけでなく、AIが自分の配置をどう読んだかを見ます。

下に置いた迷いを勝手に確定扱いしていたら、そこだけ戻します。右に置いた仮説だけを強く拾いすぎていたら、左の事実との距離をもう一度伝えます。

小さな相談なら、普通の箇条書きで足ります。込み入った相談や発想出しだけ、メモの位置関係も一緒に残す。AIを速く使うほど、自分の考え方の形を少し守る。そのくらいの温度感で始めるのがよさそうです。

暮らしに置き換える

小さく試すなら

5分で試すなら、相談したいテーマを一つ選び、中央に問い、左に事実、右に仮説、下に迷いを各一つだけ置く。AIへ渡すときに位置の意味も添え、回答後に「どの位置を使ったか」を確認する。

役に立つ場面

文章に整える前のメモの形を少し残せるので、自分が何を材料にして何に迷っていたかをあとから見直しやすくなります。

読むときの余白

深めるなら

  • 今日AIに相談するテーマを一つ選び、白紙かメモアプリの中央へ問いを書く。
  • 左に事実、右に仮説、下に迷いを各一つだけ置く。
  • AIへ渡すときに「左は事実、右は案、下は未確定」と添える。
  • 返答後に、AIがどの位置を使ったかを一行で確認する。

そのまま信じないところ

  • arXiv v1のプレプリントで、確認時点で査読済み論文としては扱わない。
  • 研究は少人数のHCI研究室・大学周辺参加者によるプロトタイプ評価で、一般的なチャット利用や長期的な生産性改善を検証したものではない。
  • 最終利用研究は10人、各2課題10分の短時間評価で、質問紙やインタビューなど自己報告を含む。
  • 通常チャット、紙のメモ、他のホワイトボードツールとの厳密な定量比較ではない。
  • AIが手書きやスケッチを正しく読むとは限らないため、機密情報や高影響分野の相談では使わない。
  • 短い質問では配置メモが負担になるので、発想出しや込み入った相談に絞る。

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