最近は、一つのAIに決めきっていない
ChatGPT、Gemini、Claude。
生成AIを使っていると、「結局どれを使うのがよいのか」という話になりがちです。
私も以前は、用途ごとにきれいに使い分けようとしていました。
コードならこれ、文章ならこれ、調査ならこれ、という感じです。
ただ、最近は少し考え方が変わりました。
きれいに使い分けるより、同じ相談を複数のAIに投げて、回答の差分を見るほうが考えやすい場面があります。
同じプロンプトを投げると、差分が見える
複数のAIに同じ質問をすると、似た答えが返ってくることもあります。
一方で、見ている場所が少しずつ違うこともあります。
ChatGPTは構成を整えて返す。
Geminiは別の切り口を出す。
Claudeは文章の自然さや文脈の扱いが合う。
もちろん、これは私の使い方の中での感覚です。
モデルやサービスの状況は変わるので、固定的に決めつけるものではありません。
それでも、回答の違いを見ると、自分の問いがどこまで整理できているかも見えてきます。
ひとつの回答だけだと、見落としに気づきにくい
ひとつのAIだけに聞くと、その答えがそれっぽく見えてしまうことがあります。
文章が整っている。
理由も並んでいる。
結論も自然に見える。
そうなると、少し怪しい部分があっても流してしまいがちです。
複数のAIに聞くと、同じ部分も違う部分も出てきます。
その差分を見ることで、
「ここは共通しているから確からしそう」
「ここは意見が分かれているから自分で確認したほうがよさそう」
と判断しやすくなります。
これは AIの考え方を、自分の考え方に逆輸入する にも近いです。
AIに答えを出してもらうというより、考える材料を増やす使い方です。
実際の流れ
私がよくやる流れは、次のようなものです。
- まず自分で問いを書く
- 同じプロンプトを複数のAIに投げる
- 共通点と差分を見る
- 良い部分だけを拾う
- 最後に自分の言葉でまとめ直す
ここで意識しているのは、最後に自分でまとめ直すことです。
AIの文章をつぎはぎすると、読みやすいようで、芯がぼやけることがあります。
自分が何を言いたいのか、何を選ぶのかを最後に戻さないと、ただ整った文章になります。
比較するときは、観点を先に置く
複数AIを並べるときに、何も決めずに読むと迷います。
どの回答もそれなりに見える。
どの言い方も間違っていないように見える。
結果として、いちばん読みやすい回答を選んでしまう。
これだと、AIを比較しているようで、実は雰囲気で選んでいるだけになります。
私は、先に見る観点を置くようにしています。
- 事実関係に危うさがないか
- 実務で使う手順まで落ちているか
- 読者に伝わる言葉になっているか
- 自分の考えと違う観点があるか
- 不安な点を隠していないか
この観点があると、AIの回答をそのまま比べるのではなく、レビューしやすくなります。
文章を書くときにも使える
ブログ記事を書くときにも、この併用は使えます。
たとえば、ひとつの記事案を複数AIに渡して、
「読者に伝わりにくい箇所はどこか」
「タイトルと本文のずれはあるか」
「AIっぽく見える表現はあるか」
と聞きます。
回答は全部採用しません。
ただ、自分では見落としていた違和感が出ることがあります。
特に、自分の文章は自分で読み慣れてしまいます。
少し距離を置くためにAIを使うのは、相性がよいと感じます。
生成AI活用法 でも書いたように、AIは相談相手として使うと、自分の考えを前に進めやすくなります。
使いすぎると、自分の声が薄くなる
一方で、複数AIを使うときに気をつけたいこともあります。
それは、回答を取り込みすぎると、自分の文章や判断が薄くなることです。
AIは読みやすい言葉をたくさん出してくれます。
ただ、そのまま混ぜると、どこかで見たような文章になりやすいです。
なので、最後は一度、自分の言葉に戻します。
「自分は何に引っかかったのか」
「この話をなぜ今書きたいのか」
「読んだ人に何を持ち帰ってほしいのか」
この3つを戻すと、AIの回答を使っていても、自分の記事として読みやすくなります。
まとめ
ChatGPT、Gemini、Claudeは、どれか一つに決めなくてもよいと思っています。
同じ問いを投げて、差分を見る。
共通点を拾う。
怪しいところを自分で確認する。
最後に自分の言葉でまとめる。
この流れにすると、AIに答えを預けるのではなく、AIを使って自分の判断材料を増やせます。
AIが増えるほど、最後に選ぶ力が必要になります。
そこは人間側の仕事として残しておきたいです。