AIの回答が微妙なとき、質問が曖昧なことがある
生成AIを使っていると、「思ったより良い回答が返ってこないな」と感じることがあります。
もちろんAI側の限界もあります。
ただ、よく見ると自分の質問が雑なこともあります。
- 前提がない
- 目的がない
- 何を出してほしいか書いていない
- 制約がない
- 判断してほしいことが曖昧
この状態で質問すると、AIも何を重視すればよいか分かりません。
そこで最近は、AIに質問する前に、まず質問文そのものを整えるようにしています。
まず質問文を整えてもらう
いきなり本題を聞く前に、こう聞きます。
以下の相談内容を、AIが回答しやすいプロンプトに整理してください。
不足している前提があれば質問してください。
相談内容:
Railsで通知機能を作りたいけど、どう設計すればいいか迷っています。
この一段を挟むだけで、質問の質が上がります。
AIは、回答する前に必要な情報を整理してくれます。
たとえば、次のように聞き返してくれることがあります。
- 通知は画面内だけですか、メールもありますか
- 既読管理は必要ですか
- 通知対象は全ユーザーですか、一部ユーザーですか
- 管理画面から送りますか
- リアルタイム性は必要ですか
この質問を見た時点で、自分が考えきれていなかった前提が見えてきます。
良い質問には型がある
AIに聞くときは、型を持っておくと楽です。
自分がよく使うのは、次の形です。
目的:
前提:
困っていること:
制約:
期待する出力:
判断してほしいこと:
たとえば、実装相談ならこうです。
目的:
- Railsで通知機能を作りたい
前提:
- ログインユーザー向け
- 最初は画面内通知だけ
- 将来的にはメール通知もありそう
困っていること:
- DB設計をどうするか迷っている
制約:
- まずは小さく始めたい
- 外部サービスは増やしたくない
期待する出力:
- テーブル設計案
- メリット/デメリット
- 注意点
ここまで書けば、AIも答えやすくなります。
考えるために、まず書く。設計が進まないときの思考整理 と同じで、質問を書くこと自体が思考整理になります。
悪い例と良い例
悪い例です。
通知機能どうすればいい?
これでも回答は返ってきます。
でも、一般論になりやすいです。
良い例はこうです。
Railsアプリで、ログインユーザー向けの画面内通知を作りたいです。
前提:
- 最初はメール通知なし
- 既読管理は必要
- 管理者が一部ユーザーに通知できるようにしたい
相談したいこと:
- notificationsテーブルの設計
- read_atで既読管理してよいか
- 通知が増えたときの注意点
質問が具体的になると、回答も具体的になります。
AIに質問させるのも有効
自分がよく使うのは、「不足している情報を質問して」と頼むことです。
この内容に回答する前に、
不足している前提や確認すべきことを質問してください。
これを入れると、AIがいきなり答えに行かず、まず前提確認をしてくれます。
人に相談するときも同じです。
前提が足りないまま答えをもらうより、まず質問してもらったほうが、結果的に早いことがあります。
私の生成AI活用法。まず壁打ちして、最後は自分で決める でも書いたように、AIは答えをもらう相手というより、考えを前に進める相手として使うほうが合っています。
質問文を整えると、レビューもしやすくなる
質問文を整えるメリットは、AIの回答精度だけではありません。
あとから自分で見返したときにも役立ちます。
- 何に困っていたのか
- どんな前提だったのか
- 何を判断したかったのか
- どんな制約があったのか
が残るからです。
これは、設計メモやPR説明にも使えます。
「良いだろう」で書いた実装は、レビューでだいたい指摘される と同じで、意図が見える形になっていると、あとから説明しやすくなります。
明日からできること
AIに質問する前に、まずこの一文を挟むのがよさそうです。
この相談内容を、AIが回答しやすいプロンプトに整理してください。
不足している前提があれば質問してください。
慣れてきたら、次の型で書きます。
- 目的
- 前提
- 困っていること
- 制約
- 期待する出力
これだけでも、AIとのやりとりは変わります。
まとめ
AIから良い回答を引き出すには、良い質問が必要です。
ただ、最初から良い質問を書くのは難しいです。
なので、質問する前に質問文を整える。
AIに答えを求める前に、まずAIが理解しやすい形へ直す。
この一段を挟むだけで、AIとのやりとりは楽になります。