タスク管理をしても、集中できるとは限らない
普段からタスク管理アプリは使っています。
やることを整理できると、頭の中は少し軽くなります。ですが、実際に一つ一つの仕事へ集中できるかは別問題です。
タスクは並んでいる。
優先順位も分かっている。
でも、いざ作業を始めると別のことが気になってしまう。
こういうことがよくあります。
自分の場合、タスク管理で本当に欲しかったのは、一覧をきれいにすることではなく、「今この1つをやる」という状態を作ることでした。
そこで、ブラウザで使えるシンプルなタスク管理アプリを作ってみました。
作ったものはこちらです。
作ったアプリはシンプル
taskspector は、ログインなしで使えるシンプルなタスク管理アプリです。
主に意識したのは、次の3つです。
- 今やるタスクを1つに絞る
- 作業時間を見えるようにする
- 余計な機能を増やしすぎない
タスク管理アプリは高機能なものも多いです。
ですが、自分が欲しかったのは、プロジェクト管理というより、作業中の集中を支える道具でした。
だから、機能を増やすよりも「迷わず使えること」を優先しました。
時間が見えると、作業への向き合い方が変わる
今回こだわったのは、時間を見えるようにすることです。
タスクを始めるときにスタートし、終わったら止める。
これだけですが、作業中の感覚が少し変わります。
時間が見えると、
- だらだら始めにくい
- 途中で脱線したことに気づきやすい
- どの作業に時間がかかったか分かる
- 次回の見積もりに使える
ようになります。
「時間に追われる」というより、「自分がどのくらい時間を使っているかを見る」という感覚です。
これは やる気に頼らず生産性を上げる にも近いです。気合いで集中するのではなく、集中しやすい形を先に作ることが大事だと思っています。
AIを使うと、小さな個人開発は始めやすい
このアプリは、短時間で作れました。
使った技術は、Ruby on Rails と JavaScript です。
もちろん、AIがすべて勝手に作ってくれたわけではありません。
自分で決めたのは、
- どんな課題を解きたいか
- どこまでを最初の機能にするか
- どんな操作感にしたいか
- 余計な機能を入れないこと
です。
AIには、実装の壁打ちやコードのたたき台作成を手伝ってもらいました。
私の生成AI活用法。まず壁打ちして、最後は自分で決める にもつながりますが、AIは速度を上げる相棒になります。
ただし、何を作るかを決めるのは人間側です。
個人開発で大事なのは、自分が本当に使うか
個人開発では、すごい機能を作ることより、自分が本当に使うかどうかが大事だと思っています。
今回も、最初から大きなサービスを作ろうとはしていません。
自分が日々の作業で困っていることを、少しだけ楽にする。
それくらいのサイズ感のほうが、作り切りやすいですし、改善も続けやすいです。
実際に自分で使うと、
- このボタンは押しにくい
- ここに時間が見えたほうがよい
- タスクの並びはもっと単純でよい
- 入力欄はこの位置がよい
という細かい不満が出てきます。
この不満が出ること自体に意味があります。
公開して、自分で使って、直す。
この流れができると、個人開発は少しずつ資産になります。
1人1サーバーのすゝめ でも書いたように、作ったものを置いて使い続ける場所があると、AIで作ったものがその場限りで終わりにくくなります。
作る前に決めておきたいこと
小さなアプリでも、作る前に決めておくとよいことがあります。
誰のためか:
自分の毎日の作業を助けるため
何を解決するか:
タスク一覧はあるのに、作業中の集中がぶれること
最初に作る機能:
タスク登録、開始、停止、時間表示
作らない機能:
ログイン、共有、詳細な分析、通知
作らないものを決めると、開発が進めやすくなります。
「良いだろう」で書いた実装は、レビューでだいたい指摘される と同じで、実装前に意図を置いておくと、判断がぶれにくくなります。
明日からできること
個人開発を始めるなら、まずは小さくてよいと思います。
- 自分が毎日少し困っていることを書く
- 解決したいことを1つに絞る
- 最初に作る機能を3つまでにする
- AIに実装案を出してもらう
- 自分で使って不満をメモする
大きなサービスを作る前に、自分用の小さな道具を作るだけでも学びはあります。
まとめ
タスク管理アプリを作ってみて感じたのは、集中力は気合いだけでは守りにくいということです。
今やることを1つに絞る。
時間を見えるようにする。
余計な機能を増やしすぎない。
このくらいでも、自分の作業への向き合い方は少し変わります。
AIのおかげで小さな個人開発は始めやすくなりました。
あとは、自分が本当に使うものを作り、使いながら直していきたいです。